過失割合とは、交通事故が発生した原因が、交通事故の当事者のどちら側にどの程度あるのかを示す数値のことをいいます。
では、その過失割合はどのようにして決まるのでしょうか。
1. 過失割合の決め方
過失割合は、過去の裁判例を基に、個別具体的な交通事故の態様に基づいて過失割合について参考となる過失割合が定められた書籍があり、その書籍内容を参考に決定されています。
この書籍には、交通事故の当事者や現場の状況等といった条件によって交通事故の様々な事故態様がパターン化されており、それぞれのパターンにおいて基本的な過失割合を定めた上で、過失割合を増減させる修正要素も細かく定められています。
2. 過失割合を決める際に重要な点
よって、過失割合を決める際は
- 交通事故が、具体的にどのような様態であったか
(例:進路変更によるものだったのか、追突だったのか等)
- 基本的な過失割合を修正すべき要素があるかどうか
(例:スピード違反や徐行、合図の有無等)
が重要になります。
具体的な過失割合については、個別具体的な交通事故の状況に応じて決められる事から、交通事故の過失割合について納得できない場合には弁護士に相談される事をお勧めします。